
「うちの子、今の高校のままで大丈夫かな……」「通信制ってよく聞くけど、正直よくわからない」。中学3年生や高校生のお子さんを持つ保護者の方から、こんな声をよく聞きます。
実際、通信制高校と聞くと「勉強についていけない子の学校」というイメージを持っている方もまだ多いのですが、それは少し古い情報かもしれません。今は課外授業が充実していたり、大学進学に強かったり、マンツーマンで丁寧に指導してくれたり——学校ごとに驚くほど個性が分かれているのが今の通信制高校です。
だからこそ大事なのは、「有名だから」「なんとなく良さそうだから」で決めず、お子さんの性格や目標に合っているかで選ぶこと。マイペースに好きなことを深めたいのか、対話を通じて考える力を伸ばしたいのか、それとも手厚い個別指導で大学受験まで見据えたいのか。ここが定まると、選ぶべき学校は自然と見えてきます。
このページでは、方向性がはっきり異なる3つの通信制高校を、学費・サポート体制・進路実績・転編入のしやすさまで並べて比べてみました。情報はすべて各校の公式サイトに掲載されている内容にもとづいています。資料請求や個別相談の前に、まずは全体像をつかんでみてください。
まずは一覧で比較。3校の個性が一目でわかる
今回とりあげるのは、KADOKAWA・ドワンゴが運営する規模最大級の通信制高校、「教養探究」という対話型の学びを掲げるユニークな通信制高校、家庭教師のトライが手がけるマンツーマン指導の通信制サポート校という3つです。同じ「通信制」でも、力を入れているところがまるで違います。
※表は横にスクロールできます。学校名をタップすると、その学校の詳しい説明までジャンプします。
| 比較項目 | N高等学校グループ | ワオ高等学校 | トライ式高等学院 |
|---|---|---|---|
| 運営・規模 | ◎KADOKAWA・ドワンゴ運営。生徒数3万人以上 | 〇独自の「教養探究」科目を掲げる単位制高校 | 〇「家庭教師のトライ」系列。全国にキャンパス展開 |
| 学びの特色 | ◎プログラミング・イラスト等の課外授業が受け放題 | 〇哲学・科学・経済を学ぶ「教養探究」で対話力を養う | 〇普通科・特進科の2コース。目標に合わせて選べる |
| 学費の目安(年間) | 73,000円〜モデルケース。世帯年収等により異なる | 入学金5万円+授業料は単位数×12,000円、諸費10万円/年 | 要問い合わせコース・受講コマ数により個別見積もり |
| 指導・サポート体制 | ◎全生徒に複数メンター。専用アプリで進捗を共有 | 〇対話を重視した少人数スタイルの学び | ◎家庭教師のノウハウを生かしたマンツーマン指導 |
| 通学スタイルの幅 | ◎ネット/週5・週3/週1+の3コースから選べる | 〇共通コース+通学・グローバルのオプションを追加 | ◎通学型・在宅型・オンライン型を自由に組み合わせ |
| 大学進学・進路実績 | ◎進路決定率94%以上。大学受験対策講座も無料 | 〇進学率76.8%。海外大学への進学実績もあり | ◎特進科の大学進学率91.1%。推薦入試対策も充実 |
| 転入・編入のしやすさ | ◎転編入生5,000名以上。単位引継ぎ・随時出願可 | 〇転入学説明会・個別相談を随時開催 | ◎生徒の約7割が転・編入。いつでも受付中 |
| 公式サイト | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る |
並べてみると、「幅広い選択肢と規模の安心感ならN高グループ、対話を通じて考える力を育てたいならワオ高校、マンツーマンで手厚くサポートしてほしいならトライ式高等学院」という住み分けが見えてきます。どれかひとつが全部で勝っているわけではないので、お子さんの性格と目標から逆算するのがいちばんの近道です。
通信制高校を選ぶ前に、知っておきたい3つのこと
通信制高校は、全日制の高校とはそもそも仕組みが違います。ここを理解しておくだけで、学校選びの失敗はかなり減らせます。
- ①「単位制」で卒業条件が決まっている。通信制高校は、決められた単位数(多くの学校で74単位以上)を取得することで卒業資格が得られます。全日制と同じ「高校卒業資格(高卒認定ではなく卒業そのもの)」が得られる点は、どの学校を選んでも変わりません。
- ②学費の仕組みが学校によって大きく違う。年額の目安をはっきり公開している学校もあれば、コースや受講コマ数によって個別に見積もる学校もあります。「授業料」以外に教育関連諸費・スクーリング費・検定料などがかかることも多いので、トータルでいくらになるかを資料請求や個別相談で必ず確認しましょう。
- ③「通学の有無」は自分で選べることが多い。同じ通信制でも、完全にネットだけで完結するコースから、週に数日通学するコース、マンツーマンで対面指導を受けるコースまで幅があります。お子さんが人と関わりながら学びたいタイプか、自分のペースで進めたいタイプかを軸に考えると選びやすくなります。
この3つを押さえたうえで、あとは学校ごとの個性を見ていけば、自分たちに合う一校がぐっと見えやすくなります。
「通信制=楽」ではない。卒業までにやるべきこと
通信制高校というと「自由で楽そう」というイメージを持たれがちですが、実際は自分で計画を立てて進める力が求められる場面も多くあります。事前に知っておくと安心なポイントを整理しました。
- レポート提出とスクーリングは必須。多くの通信制高校では、教科ごとのレポート提出と、年に数回のスクーリング(対面授業)への出席が卒業要件に含まれます。ネット完結型でも「まったく通学しない」わけではない学校が大半です。
- 学習ペースの管理は思っている以上に重要。全日制のように時間割で強制的に進むわけではないため、計画を立てずに放置すると単位を落としかねません。だからこそ、メンターや担任がどれだけ声をかけてくれるかは学校選びの大事な基準になります。
- 友人関係は「作れないわけではない」。ネット部活やスクールイベント、オンラインキャンパスなど、通信制でも仲間と関わる仕組みを用意している学校は増えています。「友だちができるか不安」という悩みは、こうした制度の有無で解消できることも多いです。
「自由度が高い=サポートが手薄」ではありません。むしろ自由度が高いほど、学校側がどれだけ手厚く声をかけ、進捗を管理してくれるかが卒業率を左右します。この視点で3校を見比べてみてください。
N高等学校・S高等学校・R高等学校|圧倒的な規模と課外授業の幅

まずは、日本最大級の通信制高校グループから。N高等学校・S高等学校・R高等学校は、KADOKAWA・ドワンゴが創る「ネットの高校」で、生徒数は3万人以上。公式サイトによると、卒業生のうち進路が確定している生徒の割合を示す進路決定率は94%以上(進路未決定・その他を除く)とされています。
「生徒数日本一」のスケールを生かした、豊富な課外授業
N高グループの一番の魅力は、なんといっても課外授業の幅広さです。公式サイトでは3つの特長として「豊富に用意された課外授業が受け放題」「同じ趣味や嗜好を持つ仲間が全国にできる」「PC・スマホで好きな時間に効率的に学習」が挙げられています。
- プログラミング、イラスト、ダンス、eスポーツなど、興味に合わせて選べる課外授業が充実
- 全生徒に複数のメンターがつき、コミュニケーションツールやビデオ会議で学習・スクールライフをサポート
- 学習進捗を管理する専用アプリ「N Lobby」で、レポート進捗や成績をメンターと一緒に確認できる
- 無料で受講できる講座も充実。中学範囲を復習する「中学復習講座」、英語・中国語の語学講座、大学受験対策まで用意されている
N・S・Rの3校の違いは、本校の所在地とスクーリングだけ
「N高・S高・R高、何が違うの?」という疑問はよく聞かれますが、公式サイトの説明は明快です。
- 3校の違いは、本校の所在地および本校スクーリングのみ。学べる内容や学費に違いはないと明記されている
- コースは「ネットコース」「週5・週3コース」「週に1日通学する週1+コース」の3種類から選べる
- 通学は少しハードルが高いという生徒向けに、自宅から参加できる「オンラインキャンパス」も用意されている
- 進路サポートも手厚く、卒業率は9割以上(1・2年次に必要単位を取得し3年次を迎えた生徒の卒業率)とされている
ネットコースの学費は年額73,000円から。転編入生も5,000名以上
学費面でも公式サイトに具体的な数字が出ています。ネットコースの1年間の実質負担額(モデルケース)は年額73,000円〜で、世帯年収等によって金額は変動します。含まれない費用としては、スマートフォンやタブレット(授業によってはPCが必要な場合あり)、スクーリング参加費用、検定料などの諸費用が挙げられています。
- 転入・編入生も多く在籍し、5,000名以上の転入生が在籍している
- 転入前の学校で取得した単位を引き継ぐことも可能で、転入学の出願は随時受付中
- ネット遠足、職業体験、短期海外留学など、リアル・オンラインで参加できるスクールイベントも豊富
- 個別相談会や学校説明会も、キャンパスでの参加・オンラインでの参加の両方に対応
おすすめポイント
- 生徒数3万人以上、進路決定率94%以上という圧倒的なスケールと実績
- プログラミング・イラスト・eスポーツなど課外授業が受け放題
- 全生徒に複数のメンターがつき、専用アプリで学習進捗を可視化
- ネットコースの学費は年額73,000円〜とモデルケースが明確
- 転編入生5,000名以上。単位引継ぎもでき、途中からでも入りやすい
ワオ高等学校|「教養探究」で考える力を育てる

出典:ワオ高等学校 公式サイト
続いては、通信制高校(広域)・単位制のワオ高等学校。公式サイトでは「教養探究で哲学・科学・経済が学べるオンラインハイスクール」と紹介されており、他の通信制高校とはひと味違うアプローチを取っています。
「対話」を通じて考える力を養う、必修科目「教養探究」
ワオ高校の学びの中心にあるのが、必修科目の「教養探究」です。答えが一つに定まらない問いに対して、他の意見も取り入れながら自分の考えを言葉にする「対話」を通じて、考える力を養うことを重視しています。
- 哲学・科学・経済という3分野を必修科目として学ぶ、多様性の時代に生きる力を養うカリキュラム
- 教職員が一方的に教えるのではなく、多様な経歴を持つ教職員が生徒と共に学び合うことを目指している
- 通信制高校だからといって一人で黙々と勉強するわけではなく、全国の生徒が「バーチャルキャンパス」に登校する
- 対話型のオンライン学習やキャンパスでの活動に加え、各地域でのスタディツアーも実施している
進学率76.8%。偏差値ではなく「自分らしさ」を軸にした進路選択
ワオ高校が掲げているのは、偏差値基準ではなく「自分らしさ」を大切にした進路選択という考え方です。公式サイトによると進学率は76.8%で、国内の大学・専門学校や就職にとどまらず、海外の大学へ進学する生徒もいるとされています。
- 「将来どんな自分になっていたいか」をじっくり考えたうえでの進路選択を後押しする方針
- 大学受験対策コースやWスクールコースなど、専門性の高い学びを追加できる提携プログラムも用意
- 通学コース・グローバルコースといったオプションプログラムも選択可能
- 東京飯田橋、大阪梅田、岡山など複数キャンパスで通学コースを展開
学費は入学金5万円+履修単位数に応じた授業料が基本
学費についても、公式サイトに具体的な内訳が公開されています。共通コース(必修課程)の場合、次のような構成です。
- 入学金:50,000円(9月〜12月出願で専願の場合は入学金免除)
- 授業料:12,000円×履修単位数(卒業までに74単位以上修得が必要)
- 教育関連諸費:100,000円/年
- スクーリング諸費(宿泊費・食費含む)は3泊4日・年2回で120,000円(2027年度)、災害共済給付掛金は年間250円
- 授業料は就学支援金の対象で、申請・審査を経て毎年度末(2月下旬)に還付予定とされている
- オプションプログラム(通学コース・グローバルコースなど)を選ぶ場合は、共通コースの費用に加えて受講料が別途必要
おすすめポイント
- 哲学・科学・経済を学ぶ必修科目「教養探究」で、対話を通じた考える力を養える
- 偏差値ではなく「自分らしさ」を軸にした進路選択を後押しする方針
- 進学率76.8%。海外大学への進学実績もある
- 入学金・授業料・諸費が明確な内訳で公開されており、費用感をつかみやすい
- 通学コース・グローバルコースなど、目的に応じて学びを追加できる
トライ式高等学院|マンツーマン指導で大学進学まで見据える

3つめは、家庭教師の指導で知られる「トライ」が運営するトライ式高等学院。公式サイトでは「家庭教師のトライの学習ノウハウを凝縮した通信制サポート校」と紹介されており、卒業率は99%以上、卒業生の累計は1万名以上とされています。
家庭教師の指導ノウハウを生かした、マンツーマンサポート
トライ式高等学院の最大の特徴は、一人ひとりに合わせたマンツーマン指導。「家庭教師のトライ」が長年培ってきた学習指導のノウハウを、通信制高校のサポート体制に応用しています。
- 高校卒業率99.5%(卒業対象者のうち退学者を除いた割合、2026年4月自社調べ)という高い実績
- 学力に不安があるお子さまでも、高校卒業までしっかりサポートする方針
- プログラミングや語学など、専門的な学習にも対応
- コースはいつでも変更できるため、途中で目標が変わっても対応しやすい
普通科・特進科の2コース。大学進学率91.1%の実績
大学進学を目指す生徒向けには、特進科が用意されています。公式サイトによると、特進科の大学進学率は91.1%(大学進学率とは、特進科所属の進路決定者のうち大学・短大・大学校・専門職大学に合格した者の割合、2026年自社調べ)とされています。
- 志望校合格に向けて、オーダーメイドの学習カリキュラムを組んでもらえる
- 推薦入試対策や難関大学対策にも対応。志望校や内申点、出願スケジュールを踏まえた個別サポートが受けられる
- 無理せず高校卒業を目指したい生徒向けの普通科もあり、目標に応じて選択できる
- コースはいつでも変更可能なため、進路の方向性が変わっても柔軟に対応できる
通学型・在宅型・オンライン型を自由に組み合わせられる
もうひとつの強みが、受講スタイルの柔軟さです。一人ひとりの体調や希望に合わせて、3つの学習スタイルを組み合わせられます。
- 「通学型」「在宅型」「オンライン型」の3スタイルを用意し、状況や目標に合わせていつでも変更可能
- 「週2回は通学し、週3回はオンライン」といった組み合わせ方も選べる
- 学費はコースや受講するコマ数によって異なるため、詳しくは学費の問い合わせや個別相談での確認が必要
- 生徒の約7割が転・編入生(2026年3月時点の在籍生徒数における割合、自社調べ)で、いつでも転・編入を受付中
- 資料はメールでの電子パンフレットのほか、紙のパンフレットも無料で郵送してもらえる
おすすめポイント
- 「家庭教師のトライ」のノウハウを生かしたマンツーマン指導
- 高校卒業率99.5%、特進科の大学進学率91.1%という高い実績
- 「通学型」「在宅型」「オンライン型」を自由に組み合わせできる
- 普通科・特進科からコースを選べ、途中での変更も可能
- 生徒の約7割が転・編入生。いつでも転・編入を受付中
【ご利用にあたっての注意】掲載している学費・進路実績・卒業率などの数値は、各校の公式サイトに掲載されている内容にもとづいています。学費は世帯年収やコース、履修単位数、就学支援金の適用状況などによって実際の負担額が変わります。進学率・卒業率などは各校の調査時点・算出方法にもとづくもので、調査対象や集計方法が学校ごとに異なる場合があります。正式な学費・カリキュラム・入学条件は、必ず各公式サイトまたは資料請求・個別相談でご確認ください。
よくある質問
A. はい、取得できます。通信制高校は学校教育法に定められた高等学校(一条校)であり、全日制高校と同じ「高校卒業資格」を得られます。決められた単位数(多くの学校で74単位以上が目安)を取得し、レポート提出とスクーリング(対面授業)への出席をこなすことで卒業となります。「高卒認定試験(大検)」とは別の、正規の高校卒業という点は安心材料です。
A. 多くの通信制高校では、転入前の学校で取得した単位を引き継ぐことができます。N高等学校グループは転入生も多く在籍しており、5,000名以上の転入生が在籍していると案内されています。トライ式高等学院も生徒の約7割が転・編入生とされ、いつでも受付中です。ワオ高等学校も転入学説明会や個別相談会を随時開催しています。同級生と同じ時期に卒業できるかどうかは在籍期間や単位数によって変わるため、各校の個別相談で確認するのが確実です。
A. 学校ごとに交流の仕組みは異なりますが、工夫している学校は多いです。N高等学校グループは、ネット遠足や職業体験、eスポーツ部などのネット部活、リアル・オンラインで参加できるスクールイベントを用意しています。ワオ高等学校は「バーチャルキャンパス」への登校やスタディツアーを通じて、対話や交流の機会を設けています。トライ式高等学院も通学型を選べば、キャンパスでの対面交流が可能です。完全に一人で学ぶわけではない学校が多いので、気になる場合は各校の「生徒の声」や説明会で雰囲気を確認してみてください。
A. 学校によって仕組みが大きく違うので要注意です。N高等学校グループのネットコースは年額73,000円〜とモデルケースが明確に公開されています。ワオ高等学校は入学金50,000円に加えて、授業料が履修単位数×12,000円、教育関連諸費が年100,000円という内訳です。トライ式高等学院はコースや受講コマ数によって個別に見積もる形で、公式サイト上には具体的な金額は公開されていません。いずれも就学支援金の対象になる場合があるので、実質負担額は世帯の状況によって変わります。資料請求や個別相談で、トータルの金額を必ず確認しましょう。
A. 十分に目指せます。N高等学校グループは進路決定率94%以上で、大学受験対策講座も無料で受けられます。トライ式高等学院は特進科の大学進学率が91.1%と高く、推薦入試対策や難関大学対策にも対応しています。ワオ高等学校も進学率76.8%で、海外大学への進学実績もあります。ポイントは、進学サポートの「形」が学校ごとに違うこと。豊富な受験対策講座で自走したいのか、マンツーマンで手厚く導いてほしいのか、対話を通じて自分の進路をじっくり考えたいのか、自分に合うスタイルを見極めましょう。
お役立ちコラム
「通信制高校=勉強が苦手な子の学校」というイメージ、本当?
まだ根強く残っているこのイメージですが、実態はかなり変わってきています。もともと通信制高校は、働きながら学ぶ人や、さまざまな事情で全日制に通えない人のための仕組みとして始まりました。しかし今は、プログラミングや語学を専門的に学びたい人、大学進学に本気で挑みたい人、自分のペースで得意分野を伸ばしたい人まで、幅広い目的の生徒が選ぶ場所になっています。実際、今回紹介した3校でも、大学進学率が90%前後の学校や、課外授業でプロ級のスキルを磨ける学校があります。「なぜ通信制を選ぶのか」という目的がはっきりしている生徒ほど、うまく活用できている印象があります。周りのイメージよりも、お子さん自身がどう学びたいかを起点に考えてみてください。
資料請求・個別相談で、必ず確認しておきたい5つのこと
どの学校を検討するにしても、資料請求や個別相談の場では次の5つを必ず聞いておきましょう。①年間の総費用(授業料以外の諸費・スクーリング費込みの実額)、②スクーリングの頻度と場所(何日間、どこで、宿泊は必要か)、③転入・編入の場合の単位の引き継ぎ方、④メンターや担任とのやりとりの頻度・方法、⑤卒業後の進路サポートの具体的な内容。パンフレットやウェブサイトだけではわかりにくい部分も多いので、オープンキャンパスや個別相談会に足を運ぶ、あるいはオンラインで参加してみるのが一番確実です。複数校を比較してから決めることで、入学後の「思っていたのと違う」を防げます。
お子さんのタイプ別・学校選びの考え方
最後に、タイプ別の考え方を簡単に整理しておきます。「好きなことをどんどん深めたい」タイプには、課外授業の選択肢が多い学校が向いています。プログラミングやクリエイティブ系のスキルを、学校の枠の中で本格的に学べる環境があると、モチベーションが続きやすくなります。「じっくり考えて、自分の言葉で表現したい」タイプには、対話を重視した学びを掲げる学校が合うかもしれません。答えが一つに定まらない問いに向き合う経験は、進路選びそのものにも生かせます。「不安が大きく、丁寧に見てもらいたい」タイプには、マンツーマンで指導してくれる学校の安心感が効いてきます。正解はひとつではなく、お子さんに合った環境がそれぞれ違うという前提で、焦らず比較してみてください。
まとめ|お子さんの「学び方」に合う一校を選ぼう
方向性のまったく違う3つの通信制高校を見てきました。最後に、それぞれどんなお子さんに向いているかを整理します。
- N高等学校・S高等学校・R高等学校……生徒数3万人以上、進路決定率94%以上という規模と実績。プログラミングやイラストなど課外授業が受け放題で、メンター制度も手厚い。学費はネットコースで年額73,000円〜。好きなことを深めたい子、まず規模と実績の安心感を重視したい家庭に。
- ワオ高等学校……哲学・科学・経済を学ぶ「教養探究」で、対話を通じて考える力を養う。進学率76.8%で海外大学への進学実績も。学費は入学金5万円+履修単位数に応じた授業料という明確な内訳。自分の言葉で考え、表現する力を伸ばしたい子に。
- トライ式高等学院……家庭教師のトライのノウハウを生かしたマンツーマン指導。高校卒業率99.5%、特進科の大学進学率91.1%。通学型・在宅型・オンライン型を自由に組み合わせ可能。丁寧に見てもらいながら、大学進学まで見据えたい子に。
選ぶときは、「お子さんがどんな学び方をすると一番伸びるか」を軸に考えてみてください。大勢の仲間や豊富な選択肢の中で自分の道を見つけたいのか、対話を通じて考える力を育てたいのか、それとも一人ひとりに向き合った指導を受けたいのか。ここが定まれば、選ぶべき学校は自然と絞られます。
気になる学校が見つかったら、まずは資料請求や個別相談で、学費の総額とサポート体制を具体的に確認してみてください。お子さんに合った学校であれば、通信制高校での3年間は、想像以上に充実したものになるはずです。
