
鏡を見て、ふと手が止まる瞬間があります。化粧水も美容液も真面目に使っているのに、どうも印象が違う。エステに通えばいいのは分かっているけれど、予約も費用も現実的じゃない——そんなときに候補に挙がるのが、家庭用の美顔器です。
ところが調べ始めると、また止まります。EMS、RF、エレクトロポレーション、マイクロカレント。カタカナが並び、価格は3万円台から8万円近くまで開きがある。しかも「1台9役」「1台13役」と言われても、その役が何なのか分からない。結局どれを選べばいいのか、判断材料がないまま画面を閉じてしまう。
そこでこのページでは、家庭用美顔器を検討するときに候補になるタイプの違う3台(DISM・メディリフト・バイタリフト RF)を、各メーカーの公式ページを開いて価格・搭載機能・使い方・保証まで並べて比較しました。結論から言うと、「手で当てたいのか、つけたまま放っておきたいのか」で選ぶ先が変わります。
選ぶときのポイントを先にお伝えすると、次の3つを押さえておけば大きく外しません。
1つめは「使い方のスタイル」。手に持って動かすタイプと、装着して他のことをしながら使えるタイプでは、続けやすさがまったく違います。2つめは「1回にかかる時間」。3分で終わるのか、10分座っている必要があるのかは、毎日のことなので効いてきます。3つめは「予算と保証」。数万円の買い物なので、合わなかったときに返品できるかは確認しておきたいところです。
なお、家庭用の美顔器は医療機器ではありません。以下で紹介する「リフトケア」は各社の表記どおり「肌を引き上げるように機器を動かすこと」、「浸透」は「角層まで」を指します。効果の感じ方には個人差があります。この前提を踏まえたうえで、3台の違いを一覧表から見ていきましょう。
家庭用EMS美顔器3台 比較一覧表
気になる機種名をタップすると、その機種の詳しい解説にジャンプします。表は横にスクロールできます。
| 比較項目 | DISM | メディリフト | バイタリフト RF |
|---|---|---|---|
| 本体価格(税込) | ◎35,200円 3台で最も手頃 | 〇37,180円 アクアEXは49,500円 | 〇50,490円 月3,180円の定額も |
| 使い方のスタイル | 〇手に持って 顔に当てて動かす | ◎装着するだけ ハンズフリーで使える | 〇手に持って 顔に当てて動かす |
| 搭載している機能 | ◎EMS・EER・RF・LED など8つの機能 | 〇EMSに特化 10段階のレベル調整 | ◎RF・EMS・LED・イオン 1台9役 |
| 1回あたりの目安時間 | ◎約3分 5分で自動オフ | 〇約10分 ながらケアが可能 | 〇モードにより変動 複数モードを併用 |
| 本体の軽さ | ◎63g 持ち運びもしやすい | 〇マスク型のため 装着感で選ぶ | 〇手に持つスティック型 握りやすい形状 |
| 目もと・口もとへの対応 | ◎T字/I字に変形 細かい部位も届く | 〇頬・フェイスライン 目もとは別売モデル | ◎目もと集中ケアの 専用モードを搭載 |
| お風呂で使えるか | 〇防水の記載はなし 洗面所での使用向け | ◎アクアEXはIPX5 入浴中も使える | ◎IPX5相当 ※完全防水ではない |
| 返金・保証の手厚さ | ◎30日間の全額返金 ※初めての方限定 | 〇送料無料 メーカー保証あり | 〇メーカー保証 定額利用も選べる |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※価格はすべて税込です。2026年8月22日時点で各メーカーの公式サイトに表示されていた内容をもとにしています。バイタリフト RFはオープン価格のため、公式通販サイトの価格を記載しています。※いずれも医療機器ではありません。「リフトケア」は肌を引き上げるように機器を動かすこと、「浸透」は角層までを指します。効果の感じ方には個人差があります。価格・在庫・キャンペーンは変更されることがあるため、必ず最新の表示をご確認ください。
美顔器の用語、ここだけ分かれば選べる
カタログに並ぶカタカナが、選ぶときの最大の壁になります。難しく見えますが、押さえるべきは5つだけです。
- EMS(イーエムエス):電気刺激を筋肉に伝えて動かす機能です。自分では動かしにくい表情筋にアプローチします。3台すべてに搭載されている、いわば基本機能です。
- RF(ラジオ波):肌を温める機能です。温めることで、そのあとのケアがなじみやすい状態に整えます。DISMとバイタリフト RFが搭載しています。
- エレクトロポレーション:肌に目に見えない微細な孔を一時的に開け、美容成分を角層まで届きやすくする技術です。3台の中ではDISMのみが搭載しています。
- マイクロカレント:微弱な電流を流す機能です。EMSより刺激が弱く、仕上げの工程で使われることが多い機能です。
- LED:赤色と青色があり、それぞれ役割が違います。各社とも「肌にハリを与える」「肌を整える」といった位置づけで搭載しています。
- IPX5:防水の等級です。噴流に対する保護等級で、完全防水ではありません。入浴中に使いたいなら、この表記があるかを確認してください。
失敗しない美顔器選び、見るべきは5つ
スペックは無数にありますが、実際に「使い続けられるか」を左右するのは次の5点にほぼ集約されます。
- 続けられる使い方かどうか:これが最優先です。手で持って動かすタイプは1回3〜5分で終わる代わりに、その時間は他のことができません。装着型は10分かかりますが、その間スマホも家事もできます。自分の生活のどちらに合うかで選んでください。
- 1回にかかる時間:毎日のことなので、5分と10分の差は想像以上に大きく効きます。忙しい朝にも使いたいなら短時間型、夜にゆっくり使うなら装着型が向きます。
- ケアしたい部位:頬とフェイスラインだけでいいのか、目もとや口もとの細かい部分まで届いてほしいのか。装着型は頬・フェイスラインが中心なので、目もとを重視するなら手持ち型を選ぶことになります。
- 使う場所:洗面所で完結させたいのか、湯船につかりながら使いたいのか。お風呂で使うなら防水等級(IPX5)の記載が必須です。記載のない機種を浴室で使うのは避けてください。
- 合わなかったときに戻せるか:数万円の買い物です。刺激の感じ方には個人差があるため、返金保証があるかどうかは実質的な保険になります。
買う前に知っておきたい注意点
美顔器は誰でも使えるわけではありません。購入前に必ず確認しておきたいことを整理しました。
- ① 使えない人がいる:ペースメーカーなど体内植込み型の医用電気機器を使っている方、妊娠中の方、皮膚に疾患がある方などは使用できません。持病がある場合は、購入前に医師へ相談してください。
- ② ジェルや化粧水が必要:EMSやRFは肌が乾いていると電気が伝わりにくく、刺激を感じにくくなります。専用ジェルか化粧水をたっぷり使うのが前提です。油分の多いクリームは電気が伝わりにくいことがあります。
- ③ 毎日使えるとは限らない:機種やモードによって推奨頻度が異なります。取扱説明書に書かれた頻度を守ってください。
- ④ 充電器は付属品を使う:DISMの公式FAQでは、高速充電器など付属品以外で充電すると故障の原因になると明記されています。手持ちのType-Cケーブルで代用しないでください。
- ⑤ 効果の感じ方には個人差がある:各社とも試験データを公開していますが、いずれも被験者数が限られた自社調べや第三者機関調べです。誰にでも同じ結果が出るものではありません。
- ⑥ 偽サイト・偽広告に注意:DISM・ヤーマンとも、公式サイトで偽装広告や偽サイトへの注意喚起を出しています。極端に安い価格を見かけたら、公式サイトの表示と照らし合わせてください。
DISM EMS EER メディスキンケアデバイス

どんな美顔器?
- スカルプDでおなじみのアンファーが展開するメンズブランド「DISM」の美顔器です。男女兼用として販売されており、性別を問わず使えます。
- 最大の特徴がEERという機能。EMS・エレクトロポレーション・ラジオ波を組み合わせたもので、公式には「日本初のうるおい浸透機能」と説明されています(浸透は角層まで)。
- 搭載機能は8つ。EMS/EER/RF/バイブレーション/マイクロカレント/赤色LED/青色LED/温感と、この価格帯にしては盛りだくさんです。
- 使い方は3ステップ。ほぐす(2種EMS+赤色LED+バイブレーション+温感)→ 届ける(EER+赤色LED+バイブレーション+温感)→ 整える(マイクロカレント+青色LED)という流れで、モードを切り替えて進めます。
- ヘッドがT字とI字に切り替えられるのもこの機種ならでは。T字はフェイスラインや額、I字は目もとや口もとといった細かい部位に使い分けられます。
価格と保証のポイント
- 本体価格は35,200円(税込)・送料無料。3台の中で最も手頃で、購入すると352ポイントが還元されます。
- 注目したいのが30日間の全額返金保証。商品のお届け日から30日以内で、初めて購入する方限定の制度です。刺激の感じ方に個人差がある機器なので、この保証の存在は大きな安心材料になります。
- 本体は63gと非常に軽量。スマートフォンの半分以下の重さで、腕を上げ続ける負担が小さく、旅行にも持って行きやすいサイズです。
- 1回の使用は約3分が目安。約5分で自動的に電源が切れる保護機能が付いているため、うっかり長く当ててしまう心配もありません。
- 公式サイトでは、美容成分の浸透に関する試験データも公開されています。ナイアシンアミドで手塗りの約1.35倍、ビタミンC誘導体で約3倍(前腕内側5cm×5cmの範囲で、手塗りと美顔器5分使用の2群を比較/角層まで)。
- LIPSのベストコスメ2025上半期で新作賞・美顔器1位を受賞。公式ストアのレビューは4.8(8件時点)となっています。
こんな人におすすめ
- 短時間で済ませたい人。1回約3分は3台の中で最短クラス。忙しい朝でも組み込めます。
- 目もとや口もともケアしたい人。T字/I字の切り替えで細かい部位に届くのは、装着型にはない利点です。
- まず試してみたい人。35,200円という価格に加え、30日間の全額返金保証(初回限定)があるため、最初の一台として踏み出しやすい設計です。
- 家族と共用したい人。メンズブランド発ですが男女兼用なので、パートナーと一緒に使えます。
- 一方で、防水の記載はありません。お風呂で使いたい人には向かないので、洗面所や自室で使う前提で考えてください。
おすすめポイント
「機能の多さ」と「始めやすさ」が両立した一台です。EMSに加えてエレクトロポレーションまで積んでいるのは3台の中でこの機種だけ。しかも35,200円と最も手頃で、初回なら30日間の全額返金保証が付きます。63gの軽さと約3分という短さも、続けるうえでは地味に効く要素。T字/I字に変えられるヘッドで目もとまで届くので、「まず1台試してみたい」という人に最も現実的な選択肢です。
メディリフト(ヤーマン)

どんな美顔器?
- 美容機器の専門メーカーヤーマンが展開する3Dウェアラブル型EMS美顔器です。他2台とは根本的に形が違い、顔に装着するマスク型になっています。
- 最大の特徴がハンズフリーであること。1タッチで装着でき、あとは放っておくだけ。スマホを見ながら、家事をしながら、ストレッチをしながら使えます。
- 公式が掲げるコンセプトは「鍛える × 休ませる」。左右の表情筋に対して、鍛える動きと休ませる動きを組み合わせてアプローチする設計です。
- 対応部位は頬とフェイスライン。EMSの体感は従来比30%アップ、レベルは10段階から選べます。
- ラインナップは2つ。メディリフト プラス セラムセット(オートモードの1モード)と、メディリフト アクア EX(オート/アップ/ストレッチの3モード、防水IPX5)です。
価格と使い勝手のポイント
- 価格はメディリフト プラス セラムセットが37,180円(税込)・送料無料、メディリフト アクア EXが49,500円(税込)・送料無料。予算と用途で選べます。
- 入浴中も使いたいなら防水IPX5のアクア EX一択です。湯船につかりながらケアできるのは、時間を有効に使いたい人には大きな利点になります。
- 使用時間は約10分が目安。他の2台より長めですが、その間ずっと手がふさがらないため、体感的な負担は数字ほど大きくありません。
- 使う前には化粧水で肌を整える必要があります。電気刺激には肌表面の水分が必要なため、たっぷり塗るのが前提です。
- 別売のメディリフト モイスチャーセラム(4,180円)との併用が推奨されています。EMSブースターエッセンスを従来品比120%配合し、100%オイルフリーで設計されています。
- 公式には保湿に関する試験データも掲載されています(化粧水を塗布しオートモードLv10で10分使用、直後から60分後まで皮膚水分率を非装着部と比較/女性15名/第三者機関調べ)。
こんな人におすすめ
- 「ながら」でケアしたい人。手がふさがらないのは3台の中でこの機種だけ。ドラマを見ながら、洗い物をしながら使えます。
- 手を動かすのが面倒な人。手持ち型は自分で当てる位置や動かし方を意識する必要がありますが、装着型なら位置合わせは最初の1回だけです。
- お風呂時間を活用したい人。アクア EXなら入浴中に使えるので、新たに時間を作る必要がありません。
- 頬・フェイスラインが気になる人。この部位に特化した設計なので、悩みが一致していれば満足度は高くなります。
- ただし、目もとには対応していません(別売のメディリフト アイが必要)。また使用時間は10分と長めなので、短時間で終えたい人には向きません。
おすすめポイント
「続かない」を仕組みで解決した一台です。美顔器が続かない最大の理由は「その時間、他に何もできないこと」。装着するだけで手が自由になる設計は、この問題への直接的な答えになっています。スマホを見ながら、家事をしながらの10分なら、生活を変えずに組み込めます。アクア EXを選べばお風呂でも使えるので、新しい習慣を作るのが苦手な人ほど向いている構造です。美容機器の専門メーカーという安心感もあります。
バイタリフト RF(パナソニック)

どんな美顔器?
- 大手家電メーカーパナソニックのリフトケア美顔器です。型番はEH-SR85で、Panasonic Beautyシリーズに属します。
- 公式が掲げるのは「マルチアクティベートテクノロジー」。高出力RF・EMS・LED・イオンの4つの機能を組み合わせた独自技術で、1台9役をうたっています。
- モードは4つ。表情筋ケア/RF温感トリートメント/目もとの集中ケア/角層への浸透ケアと、目的別に切り替えて使います。
- ヘッドの形状はD型リフトヘッド。肌を引き上げやすく、ほうれい線や額など年齢の出やすい部分に当てやすい設計です。
- 公式には「美容クリニックに学んだ技術」と記載があり、ミドル世代の深い肌悩みに向けた位置づけになっています。
価格と機能のポイント
- メーカー希望小売価格はオープン価格ですが、公式通販サイトでの価格は50,490円(税込)。3台の中では最も高価です。
- 特徴的なのが定額利用(サブスクリプション)サービス。48ヵ月の契約で月額3,180円から使えるため、一括で5万円を出すのが難しい場合の選択肢になります。
- 専用ジェル(スムースリフトジェル)が付属します。洗い流し不要で、無香料・無着色・パラベンフリー・界面活性剤フリー・鉱物油フリーの5つのフリー処方。普段使っている化粧品も使えますが、油分の多いものはRFやEMSが伝わりにくいとされています。
- アプリ連携に対応しており、肌の状態や天候に合わせた使い方の提案を受けられます。ただしiPhoneのみの対応なので、Androidユーザーは利用できません。
- 防水はIPX5相当。完全防水ではない点は公式にも明記されています。
- さらに上位機種としてバイタリフト RF EX(EH-SR86)があり、こちらは4MHzの高出力RFで1台13役、公式通販価格は79,200円です。
こんな人におすすめ
- メーカーの信頼性を重視する人。国内大手家電メーカーの製品で、サポート体制や修理の窓口まで含めて安心して任せられます。
- 目もとまでしっかりケアしたい人。目もと集中ケアの専用モードがあり、D型ヘッドはほうれい線や額にも当てやすい形状です。
- 一括購入が難しい人。月額3,180円の定額利用サービスがあるので、初期費用を抑えて始められます。
- 記録をつけながら進めたい人。アプリ連携で使い方の提案が受けられるため、自己流になりにくい設計です(iPhoneのみ)。
- ただし、価格は3台で最も高くなります。返金保証の制度もないため、実物や刺激の感じ方を確かめてから買いたい人は、店頭で試せるか確認しておくと安心です。
おすすめポイント
「長く安心して使いたい」を優先するなら、最もぶれない選択です。高出力RF・EMS・LED・イオンの4機能を組み合わせた1台9役、目的別の4モード、そしてほうれい線や額に当てやすいD型ヘッド。大手家電メーカーのサポート体制という安心感は、数年使う機器では見逃せない価値です。専用ジェルが付属するので届いたその日から使え、月額3,180円の定額利用という入口も用意されています。目もとの専用モードがある点も、装着型にはない強みです。
よくある質問
Q美顔器はどのくらいの頻度で使えばいいですか?
A機種とモードによって推奨頻度が異なります。毎日使えるものもあれば、間隔を空けるよう案内されているモードもあります。共通して言えるのは、取扱説明書に書かれた頻度を守ること。効果を早く出したいからと頻度を上げても、肌への負担が増えるだけです。まずは公式の推奨どおりに始めて、肌の様子を見ながら続けるのが安全です。
Qジェルは専用のものを買わないとダメですか?
A普段の化粧水やジェルでも使えます。バイタリフト RFの公式にも、付属の専用ジェル以外に普段使っている化粧品を使ってよいと明記されています。ただし注意点があり、油分が多いクリームやオイルはRFやEMSが伝わりにくくなるため避けてください。またEMSは肌が乾いていると刺激を感じにくいので、量をケチらずたっぷり使うのがコツです。乾いてきたら重ね塗りしてください。
Qピリピリした刺激が不安です。痛くありませんか?
A感じ方には個人差があります。EMSは筋肉に電気刺激を伝える機能なので、慣れないうちは違和感があるかもしれません。対策は3つ。①レベル調整のある機種なら弱いレベルから始める、②化粧水やジェルをたっぷり使う(乾いていると刺激を感じにくく、逆に強く当てがちになります)、③マイクロカレントなど刺激の弱いモードから試す。それでも痛みや赤みが続く場合は使用を中止し、皮膚科に相談してください。
Q使えない人はいますか?
Aいます。ペースメーカーなど体内植込み型の医用電気機器を使用している方、妊娠中の方、皮膚に疾患のある方などは使用できないとされています。持病がある方、薬を服用中の方、肌が敏感な方は、購入前に医師へ相談してください。また美顔器は医療機器ではないため、肌の悩みを治療するものではありません。気になる症状がある場合は、まず皮膚科の受診を検討してください。
Q3万円台と5万円台、何が違うのですか?
A主に搭載機能の数とメーカーの体制です。今回の3台でいえば、DISMは35,200円ながらエレクトロポレーションまで搭載しており、機能の多さでは価格以上と言えます。一方でバイタリフト RFの50,490円には、大手家電メーカーのサポート体制、アプリ連携、専用ジェルの付属といった価値が含まれます。メディリフトの37,180円は、装着型という設計そのものが価値です。価格の高さ=性能の高さとは限らないので、自分が何にお金を払うのかで判断してください。
お役立ちコラム
美顔器が続かない理由は、たいてい「時間」ではなく「動線」
美顔器を買ったのに使わなくなった——この話は驚くほどよく聞きます。そして理由を聞くと、返ってくる答えはほぼ同じです。「面倒になって」。
ただ、よく掘り下げると時間がないわけではないことが多いのです。1日3分から10分。スマホを触っている時間を考えれば、確保できないはずがありません。本当の問題は「充電して、ジェルを出して、当てて、片付ける」という一連の動線が、生活の流れから外れていることです。
対策はシンプルで、既にある習慣にくっつけること。たとえば「お風呂上がりに化粧水を塗る」という習慣があるなら、その直後に美顔器を置いておきます。洗面台の目に入る場所に、充電された状態で。引き出しにしまった時点で、使用頻度は確実に落ちます。
もうひとつ効くのが「ながら」にできるかどうかです。手が空くタイプなら、ドラマを見る時間や湯船につかる時間にそのまま重ねられます。新しい時間を作る必要がないので、生活を変えずに済みます。続ける自信がない人ほど、装着型を選ぶ意味があるのはこのためです。
逆に、手で持つタイプが向いているのは「短く集中して終わらせたい人」。3分で完了するなら、朝の支度の中にも入ります。どちらが優れているかではなく、自分の生活のどこに入るかで選んでください。
「1台9役」「1台13役」の役って、結局なに?
美顔器のカタログでよく見る「1台◯役」という表記。数字が大きいほど良さそうに見えますが、この数え方には決まったルールがありません。
実際には「搭載機能の数」ではなく「期待できる働きの数」を数えていることが多く、メーカーごとに基準が違います。同じ機能構成でも、細かく数えれば役の数は増えます。つまり、9役と13役を直接比べても意味がないのです。
では何を見るべきか。答えは「どんな機能が載っているか」という具体名です。EMS、RF、エレクトロポレーション、マイクロカレント、LED。この5つのうち何が入っているかを確認すれば、機種間の実質的な差が見えてきます。
たとえば今回の3台でいえば、エレクトロポレーションを搭載しているのはDISMだけ。これは美容成分を角層まで届きやすくする技術で、他の2台にはありません。一方でイオン機能を持つのはバイタリフト RFだけです。役の数ではなく、この違いが選択の分かれ目になります。
もうひとつ確認しておきたいのがモードの数と内容です。機能が多くても、それを使い分けるモードが用意されていなければ活かせません。目もと専用モードがあるか、部位ごとに切り替えられるか——ここまで見て初めて、自分の悩みに合うかどうかが判断できます。
効果のデータ、どこまで信じていい? 読み方のコツ
美顔器の公式サイトには、グラフや数値が並んでいます。「浸透が約3倍」「20人中19人が実感」。数字を見ると説得力を感じますが、正しく読むには注釈まで見る必要があります。
まず確認したいのが被験者の数です。今回の3台でも、DISMの実感データは男女各10名の計20名、メディリフトの保湿試験は女性15名。数十人規模の試験は、医薬品の臨床試験のような規模ではありません。参考にはなりますが、誰にでも同じ結果が出る保証にはなりません。
次に誰が調べたか。「自社調べ」と「第三者機関調べ」では、データの独立性が違います。どちらが嘘というわけではありませんが、注釈に書かれている以上、読む側は知っておくべき情報です。
そして何と比べたか。DISMの浸透データは「手塗り」と「美顔器5分使用」の比較で、前腕内側の5cm×5cmという限られた範囲での試験です。顔全体で同じ差が出るとは書かれていません。比較対象と条件を確認するだけで、数字の意味は大きく変わります。
最後に、各社が必ず添えている一文「効果には個人差があります」。これは免責のための決まり文句に見えて、実際そのとおりです。データは購入判断の材料のひとつであって、約束ではない——この距離感で読むのが、いちばん健全な向き合い方だと思います。
まとめ
家庭用の美顔器は、「どれが優れているか」ではなく「自分の生活のどこに入るか」で選ぶのが正解です。今回比べた3台は、性格がはっきり分かれていました。
DISMは、機能の多さと始めやすさが両立していました。35,200円と3台で最も手頃ながら、EMSに加えてエレクトロポレーションまで搭載。63gの軽さ、1回約3分という短さ、T字/I字に変わるヘッドで目もとまで届きます。初回なら30日間の全額返金保証があるので、「まず試したい」という段階に最も合う一台です。
メディリフトは、続けられる仕組みで選ぶ一台でした。装着するだけのハンズフリー設計で、スマホを見ながら、家事をしながら使えます。アクア EXなら入浴中も使用可能。新しい時間を作る必要がないぶん、習慣化が苦手な人ほど恩恵があります。対応部位が頬・フェイスラインに絞られる点は理解しておいてください。
バイタリフト RFは、安心して長く使いたい人向けです。RF・EMS・LED・イオンの4機能で1台9役、目もと集中ケアの専用モードとD型ヘッドを備えます。価格は50,490円と最も高いものの、月額3,180円の定額利用という入口があり、大手家電メーカーのサポートを受けられます。
迷ったときの現実的な進め方はこうです。まず手を使えるかを考える。ケア中に他のことをしたいならメディリフト、短時間で集中して終えたいなら他の2台。次にケアしたい部位で絞る。目もとも含むならDISMかバイタリフト RF。最後に予算で決める。3万円台ならDISM、5万円台まで出せるならバイタリフト RF。この順番なら、大きく外すことはまずありません。
最後に大切なことをもう一度。美顔器は医療機器ではありません。ここで紹介した「リフトケア」は肌を引き上げるように機器を動かすこと、「浸透」は角層までを指します。効果の感じ方には個人差があり、ペースメーカーを使用している方、妊娠中の方、皮膚に疾患のある方などは使用できません。肌に異常を感じたときは使用を中止し、皮膚科にご相談ください。なお価格やキャンペーンの内容は変わりますので、申し込む前には必ず各公式サイトで最新の情報と使用上の注意をご確認ください。
